梅雨時の養生ガイド02

梅雨時の食事は、あっさりとして消化しやすいものを中心にすべきです。以下に、いくつかの養生レシピをご紹介します。

1. 健脾祛湿食谱 (健脾祛湿レシピ)

四神汤 (四神湯 / シシンタン)

四神湯は、中医で有名な健脾祛湿の薬膳で、薏苡仁(ハトムギ)、蓮子(ハスの実)、山薬(ヤマイモ)、茯苓(ブクリョウ)という薬食同源の4つの食材で構成されており、通常は1:1:1:1の割合で、各約20グラムを使用します。その甘く平らな性質は健脾和胃に役立ち、茯苓は湿気を解消し、薏苡仁は熱を取り除き、山薬と蓮子は虚を補い水気を鎮めます。これら4つの食材を組み合わせることで、精神を安定させる効果も得られ、湿気が害を及ぼすのを防ぎ、体全体を整えます。

四神烏骨鶏スープ(シシンウコッケイスープ)

  • 材料: 烏骨鶏1羽(約500g)、淮山薬15g、芡実(ケンジツ)15g、ハスの実15g、茯苓(ブクリョウ)15g。調味料:塩、料理酒、生姜適量。
  • 作り方: 烏骨鶏はさっと茹でてからぶつ切りにする。淮山、芡実、ハスの実、茯苓は洗って浸水させる。その後、すべての材料を蒸し器に入れ、適量の水、料理酒、生姜のスライスを加えて、湯煎で1.5〜2時間蒸す。最後に塩で味を調える。
  • 適応する対象: 疲労倦怠感、イライラ、脾虚湿困(消化器系の不調によるむくみやだるさ)などの未病状態の方、および健康を追求する一般の方に適している。

茯苓餅(ブクリョウガオ)

  • 材料: 小麦粉200g、茯苓(ブクリョウ)15g、イースト3g、ベーキングパウダー3g、砂糖20g、各種ナッツ類・ドライフルーツ適量。
  • 作り方: 茯苓を細かく粉砕し、小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖と混ぜてふるいにかける。イーストと水を混ぜて約10分間放置し、その後小麦粉の混合物に加えてとろみのある生地になるまで混ぜ、暖かい場所で2倍の大きさになるまで発酵させる。油を塗ったベーキング容器に発酵した生地を流し入れ、ドライフルーツを散らし、湯気が立ってから25分間蒸す。
  • 効能: 脾臓を丈夫にし、湿気を除去する。脾胃(消化器系)を強くし、体内の湿気を排出するのに役立つ。

2. 清熱解暑レシピ

冬瓜エビスープ(トウガンエビスープ)

  • 材料: 冬瓜1切れ、卵1個、川エビまたは明エビ、だし1碗、パクチーまたはネギ。
  • 作り方: エビは料理酒と塩でもみ込み下味をつける。冬瓜は皮をむいてぶつ切りにし、ミキサーでなめらかな冬瓜ピューレにする。冬瓜ピューレを鍋に入れ、だしを加えて2分煮る。その後、下味をつけたエビを入れ、色が変わるまで煮る。強火にし、溶き卵を高い位置から外側から内側へ円を描くように回し入れ、均一な卵とじにする。このスープはあっさりしていて消化しやすく、特に胃腸機能の弱い高齢者や子供に適している。
  • 効能: 熱を冷まし、利水(余分な水分を排出する)、むくみを解消し、解毒する。血糖値や血圧を下げるのにも役立つ。

ゴーヤと卵の炒め物

  • 効能: ゴーヤは性寒味苦(体を冷やす性質があり、苦味がある)で、清熱瀉火(体の熱を取り除く)、清心消暑(心臓の熱を取り除き、暑気あたりを解消する)の顕著な効能があり、熱中症や赤痢などの予防・治療に効果的。その独特の苦味は食欲を効果的に刺激する。

レタスの和え物(リャンバンウォースン)

  • 材料: 新鮮なレタス350g、ネギ、ごま油、うま味調味料、塩、砂糖各適量。
  • 作り方: レタスは洗って細長い小口切りにし、皿に入れ精塩を加えて混ぜ、1時間ほど置いて水分を絞る。その後、うま味調味料、砂糖を加えて混ぜる。ネギを散らし、鍋にごま油を熱し、油が温かくなったらネギの上にかける。よく混ぜたらできあがり。
  • 効能: 五臓を利し、経絡を通す。体の各臓腑機能の協調と経絡の滞り解消に役立つ。