「上海に7年もいるのに、簡単な中国語ならわかるけど、話せないんだよね…」「会社ではいつも日本語が話せる同僚任せ、レストランでは『我要这个…还有这个…』くらいしか言えないし…」私の周りには、このような悩みを抱える日本人が少なくありません。
今から10年前、私が上海大学で日本語を専攻しながら中国語教師のアルバイトをしていた頃、「従来通りの教科書中心」の教え方をしていては、生徒さん達が「中国語が話せない」という壁にぶつかるのを目の当たりにしてきました。
その後、名古屋大学大学院で社会学を学ぶため日本に渡った際、私は上海で活躍する多くの日本人経営者と出会いました。彼らの多くは、中国企業と対等に議論し、ビジネスを円滑に進めるほど流暢な中国語を話すのです。その秘訣は、日常生活でも仕事でも「間違ってもいいから積極的に話す実践だ」と言うことでした。
そんな中、名古屋イーチャイナアカデミーの李社長に出会いました。李社長は、日本人が中国語を習得できないのは「学習時間の不足」と「実践不足」、特に『話す機会の圧倒的な不足』にあると私に述べました。 これはまさに、私が長年感じてきた課題と完全に合致するものでした。社長はさらに、『話せる中国語』を身につけるためには、アウトプット7割、インプット3割の「7:3コンセプト」が不可欠であると述べました。その具体策としての、発音練習をサポートし、リアルタイムで修正してくれるツール「スマチュ(スマート中国語smachu)」の存在を知った瞬間、私の経験と社長の理念が完璧に一致し、私はすぐにイーチャイナの一員に加わることを決めました。

イーチャイナ名古屋校では、経験豊富な講師陣の指導とスマチュの併用により、初心者でもわずか1ヶ月で簡単な中国語会話ができるようになるという成果を実感することができました。また、スマチュの開発において、特に重視していることは「例文作り」です。学習者が普段使いそうなフレーズを入れるため、私自身もチームの一員として参加し、他の講師と一緒に自分の経験を活かしてすべてオリジナルの例文を作っています。講師は知識に気づかせる役割を担い、スマチュがその知識を言葉として定着させることを強力にサポートするという、理想的な学習サイクルがそこにありました。
大学院を卒業後、私は上海に戻りましたが、改めて多くの日本人が中国語の壁に阻まれ、ビジネスの場で本来の力を発揮できていない現状を痛感しました。彼らの可能性を最大限に引き出すために、この先進的かつ効率的なイーチャイナの学習法を上海で広めよう、と決意したのです。
現在の厳しいビジネス環境において、中国で成功するためには中国語の習得が不可欠です。私たちイーチャイナアカデミーは、学習者の皆様が中国語の壁を乗り越え、「話せる、通じる、伝わる中国語」を身につけるための「ハイウェイ」になることを目指しています。
イーチャイナアカデミー上海校 校長 熊 剣欣 2025年6月20日 上海にて