上海旅行や出張、中国語留学を予定している方から、
「今、中国に入国するときも入国カードを書くの?」
「飛行機の中で紙をもらう必要がある?」
「日本にいる間に登録できる?」
「ビザなしで入国する場合も必要?」
と聞かれることがあります。
現在、中国では外国人向けの入国カード(外国人入境卡)をオンラインで事前申告できるようになっています。
2025年11月20日から、中国国家移民管理局の公式サイトや「移民局12367」、WeChat・Alipayのミニプログラムなどを使って、中国到着前に入国情報を入力できるようになりました。国家移民管理局
上海旅行の前に済ませておけば、空港到着後の手続きも少しスムーズになります。
今回は、日本から上海へ来る方に向けて、
- 中国のオンライン入国カードとは?
- 事前登録は必須?
- どこから登録する?
- ビザ免除の場合も必要?
- 登録できなかった場合はどうする?
- 中国到着後に必要な手続き
を分かりやすくまとめます。
中国の「入国カード」とは?
中国語では、
外国人入境卡
wàiguórén rùjìngkǎ
と呼ばれます。
外国籍の人が中国へ入国するときに、入国目的や滞在情報などを申告するためのものです。
以前中国へ来たことがある方なら、飛行機の中や空港で紙のカードを受け取り、ペンで記入した経験があるかもしれません。
現在はこの手続きを、中国へ出発する前にオンラインで行うことができます。
2025年11月から「オンライン入国カード」がスタート

中国国家移民管理局は、2025年11月20日から外国人入国カードのオンライン申告制度を開始しました。
事前申告には、次の公式ルートを利用できます。
- 中国国家移民管理局公式サイト
- 国家移民管理局政務サービスプラットフォーム
- 「移民局12367」アプリ
- WeChatミニプログラム
- Alipayミニプログラム
- 公式QRコード
中国国家移民管理局の公式オンライン申告ページはこちらです。国家移民管理局
日本を出発する前に、パスポートや航空券、上海での宿泊先などを手元に準備して入力するとスムーズです。
オンライン事前登録は「必須」?
ここは間違えやすいポイントです。
出発前のオンライン登録そのものが必須というわけではありません。
事前に申告できなかった場合でも、中国到着後に入国審査エリアで、
- スマートフォンでQRコードを読み取って入力する
- 空港などに設置された端末から入力する
- 紙の外国人入国カードを記入する
という方法が用意されています。中国驻日本大使馆
そのため、
「オンライン登録を忘れたから中国に入国できない!」
ということではありません。
ただ、上海浦東国際空港などに到着してから入力すると、その分時間がかかります。
旅行前に時間があるなら、日本にいる間に済ませておく方が楽でしょう。
日本人はビザ免除でも入国カードが必要?
ここもよく混同されます。
「ビザが不要」なのと「入国カードが不要」なのは別の話です。
2026年10月現在、日本の一般旅券を持つ人は、観光、商用、親族・友人訪問、交流・訪問、トランジットなどを目的として、中国での滞在が30日以内であれば、一定の条件のもとビザなしで入国できます。
現在の日本人向け一方的ビザ免除措置は、2026年12月31日24時まで延長されています。中国驻日本大使馆
ただし、通常の日本人旅行者がビザ免除で上海へ来る場合でも、入国カードの申告対象になります。
つまり、
ビザ申請 → 不要な場合がある
一方で、
入国カード → 原則として申告
と考えると分かりやすいでしょう。
※ビザ免除制度は今後変更される可能性があります。渡航前には中国駐日本国大使館などの最新情報をご確認ください。
入国カードを記入しなくてもよい人もいる
すべての外国人が必ず入国カードを書くわけではありません。
中国国家移民管理局は、次の7種類に該当する外国人について入国カード申告を免除しています。
- 中国の外国人永久居留身分証を持っている人
- 非中国籍で「港澳居民来往内地通行証」を持っている人
- 団体ビザ、または対象となる団体ビザ免除で入国する人
- 24時間以内の直接トランジットで、空港などの制限区域から出ない人
- クルーズ船で入出国し、同じクルーズ船で出国する人
- E-Channelなどのファストトラックを利用して入国する人
- 国際交通機関の外国籍乗務員など
通常、日本から上海へ個人旅行・出張・短期留学で来る方は、この免除対象には当てはまらないケースが多いでしょう。中国驻日本大使馆
オンライン入国カードは無料!偽サイトに注意
ここはぜひ覚えておいてください。
中国の外国人入国カードオンライン申告は無料です。
国家移民管理局は、入国カードの公式サイトを装った偽サイトが海外で確認され、入力者から料金をだまし取るケースが発生しているとして注意を呼びかけています。国家移民管理局
もし、
「入国カード申請料」
「登録手数料」
「Fast Arrival Card Fee」
などとしてクレジットカード情報や支払いを要求されたら、いったん確認した方がよいでしょう。
公式手続きそのものに費用はかかりません。
利用する場合は、
中国国家移民管理局(NIA)の公式サイト
からアクセスするのが安心です。
上海旅行前に準備しておくとスムーズなもの
オンライン申告を始める前に、以下の情報を手元に準備しておくと入力がスムーズです。
① パスポート
中国入国に使用するパスポートを準備します。
特に、
- パスポート番号
- 氏名
- 生年月日
- 国籍
などは、パスポート表記どおりに確認しましょう。
② 上海までの航空便情報
日本から上海へ来る場合は、
- 到着日
- 利用する便
- 入国する空港
など、自分の旅程が確認できる航空券情報を準備しておくと便利です。
上海には主に、
上海浦東国際空港(上海浦东国际机场)
と
上海虹橋国際空港(上海虹桥国际机场)
があります。
自分がどちらに到着するかも事前に確認しておきましょう。
③ 上海での宿泊先
ホテルに泊まる場合は、
ホテル名や住所
をすぐ確認できるようにしておくと安心です。
Booking.comなどの予約画面だけでなく、可能であればホテルの中国語名と中国語住所もスクリーンショットしておくと、タクシーやDiDiに乗るときにも役立ちます。
入国後、「住宿登记」も忘れずに

入国カードとは別に、外国人が中国で滞在する際には、
住宿登记
zhùsù dēngjì
宿泊登録
という手続きがあります。
ホテルに宿泊する場合は、通常ホテル側が宿泊情報を公安機関へ登録してくれるため、旅行者が別途手続きをする必要は基本的にありません。
一方で、
- 友人宅
- 親族宅
- 自分で借りている住宅
- ホテル以外の住居
などに滞在する場合は、原則として到着後24時間以内に住宿登记を行う必要があります。国家移民管理局
そして、ここにも2026年に大きな変化がありました。
2026年9月から、ホテル以外の住宿登记も全国でオンライン化
中国国家移民管理局は、2026年9月21日から、ホテル以外の住居に滞在する外国人の住宿登记オンラインサービスを全国で開始しました。
現在は、
- 国家移民管理局公式サイト
- 「移民局12367」アプリ
- WeChatミニプログラム
- Alipayミニプログラム
などからオンラインで登録できます。
外国人本人だけでなく、宿泊させる側の人が手続きを行うことも可能です。
オンラインで行った登録も、公安機関の窓口で行う登録と同じ法的効力があります。国家移民管理局
上海へ友人を訪ねて来る方や、短期でアパートメントに滞在する方には、かなり便利になりました。
中国入国で覚えておくと便利な中国語
空港では英語表記もありますが、中国語を少し知っていると安心です。
入境
rùjìng
入国。
空港では、
入境 / Arrivals
などの表示を見かけます。
入境卡
rùjìngkǎ
入国カード。
正式には、
外国人入境卡
です。
入境目的
rùjìng mùdì
入国目的。
例えば、
旅游
lǚyóu
観光
商务
shāngwù
ビジネス
探亲访友
tànqīn fǎngyǒu
親族・友人訪問
などがあります。
住宿登记
zhùsù dēngjì
宿泊登録。
中国で生活する外国人にとっては、知っておくと便利な言葉です。
上海到着後はAlipay・WeChatもあると便利
無事に入国できたら、次に困りやすいのが上海での支払いです。
現在の上海では、
Alipay(支付宝)
WeChat Pay(微信支付)
が日常生活のさまざまな場面で使われています。
日本発行のクレジットカードを登録して利用できる場面も増えています。
地下鉄、タクシー、レストラン、買い物など、短期旅行でもスマートフォンを使う場面はかなり多いので、できれば日本を出発する前にアプリを準備しておくと安心です。
中国での決済ガイド02 – Alipay支付宝 中国での決済ガイド03 – Wechatpay微信支付
初めての上海なら「中国語を話す場面」も意外とあります
上海はスマートフォンがあれば、以前よりかなり旅行しやすくなりました。
入国カードもオンライン。
支払いもスマホ。
タクシーもDiDi。
レストランもQRコード注文。
そのため、
「中国語ができなくても大丈夫そう」
と思うかもしれません。
実際、短期旅行なら中国語をほとんど話さずに過ごせる場面も多くあります。
一方で、
- タクシー運転手から電話が来た
- ホテルで細かい希望を伝えたい
- レストランで注文について聞きたい
- 店員さんに商品について質問したい
- 道に迷った
- 病院へ行くことになった
など、実際に上海で生活してみると、人と話す場面も出てきます。
そんな時、短い一言でも中国語が使えると、上海でできることが一気に増えてきます。
まとめ|オンライン入国カードを出発前に済ませて、上海へ
現在、中国の外国人入国カードはオンラインで事前申告できます。
ポイントをまとめると、
・2025年11月20日からオンライン申告がスタート
・日本を出発する前に申告可能
・事前オンライン登録ができなくても、中国到着後に入力または紙で記入可能
・オンライン入国カードの申告は無料
・日本人が30日以内のビザ免除で入国する場合でも、入国カードとは別制度
・ホテル以外に泊まる場合は住宿登记にも注意
ということになります。
初めて上海へ来る方は、出発直前になって慌てないように、パスポート、航空券、宿泊先の情報をまとめて準備しておくと安心です。
上海旅行、出張、中国語留学などを予定している方は、ぜひ出発前のチェックリストとして活用してください。
※本記事は2026年10月時点の中国国家移民管理局および中国駐日本国大使館の公開情報をもとに作成しています。入国・ビザ制度は変更される可能性があるため、実際の渡航前には必ず公式情報をご確認ください。
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