前回は、中国語の子音と日本語の発音の違いについてお話ししましたね。今回は、実際にどうやって中国語の子音を正しく発音できるようになるのか、効果的な練習法を見ていきましょう!
日本人学習者が混同しやすい中国語の子音ペアと矯正のポイント
子音ペア | 日本人学習者の傾向 | 発音のコツ(口形、舌の位置、息の出し方) | 矯正のポイント |
b / p (無気音/有気音) | bとpの区別が曖昧。pを有気音として発音できない 。 | b: 唇を軽く閉じ、息をためずに「ボ」と発音。口の前に手を当てても息が当たらない 。 p: 唇を閉じ、息を強く「ポ」と吐き出す。口の前のティッシュが揺れるほど 。 | ティッシュペーパー練習法 。子音と母音を分けて練習し、それぞれが正しくできた後に繋げる 。 |
d / t (無気音/有気音) | dとtの区別が曖昧。tを有気音として発音できない 。 | d: 舌先を上の歯茎の裏に当て、息をためずに発音。 t: 舌先を上の歯茎の裏に当て、息を強く吐き出す。 | ティッシュペーパー練習法 。子音を日本語の1.5~2倍長く発音する意識 。 |
g / k (無気音/有気音)· | gとkの区別が曖昧。kを有気音として発音できない 。 | g: 舌の奥を軟口蓋に触れるほど持ち上げ、息をためずに発音 。 k: 舌の奥を軟口蓋に触れるほど持ち上げ、息を強く吐き出す 。 | ティッシュペーパー練習法 。喉の奥から音を出す意識 。 |
j / q (無気音/有気音) | jとqの区別が曖昧。qを有気音として発音できない 。 | j: 舌先を下の歯茎につけたまま、舌面を硬口蓋に近づけ、息を抑えて発音 。 q: 舌先を下の歯茎につけたまま、舌面を硬口蓋に近づけ、息を強く吐き出す 。 | ティッシュペーパー練習法 。舌の位置を意識する 。 |
zh / z (そり舌音/舌尖前音) | zhをzのように発音してしまう 。 | zh: 口を日本語の「イ」の形にし、舌を奥に縮ませ、舌先を上歯茎に軽くつけ、息を軽く出す 。 z: 口を左右に少し開き、舌先を下の歯に当てて発音(「ズー」と聞こえる) 。 | 舌を丸める練習(口の中で舌をぐるぐる回す) 。舌先を上歯茎につける意識。 |
ch / c (そり舌音/舌尖前音) | chをcのように発音してしまう 。 | ch: 口を日本語の「イ」の形にし、舌を奥に縮ませ、舌先を上歯茎に軽くつけ、息を強く出す 。 c: 口を左右に少し開き、舌先を下の歯に当てて発音(「ツー」と聞こえる) 。 | ティッシュペーパー練習法 。舌の位置と息の強さを意識。 |
sh / s (そり舌音/舌尖前音) | shをsのように発音してしまう 。 | sh: 口を日本語の「イ」の形にし、舌を奥に縮ませ、舌先を上歯茎に近づけるがつけない。息を軽く出す 。 s: 口を左右に少し開き、舌先を下の歯に当てて発音(「スー」と聞こえる) 。 | 舌先を上歯茎に近づける意識。舌の動きをスムーズにする 。 |
r / l (そり舌音/舌尖音) | rとlの区別が曖昧 。 | r: 口を日本語の「イ」の形にし、舌を奥に縮ませ、舌先を上歯茎に近づけるがつけない。息を強く出す 。 l: 舌先を上の歯茎の裏に当てて発音 。 | 日本語の「リ」の舌の動きに近いが、さらに舌を反らせる意識 。 |
f / h (唇歯音/舌根音) | 日本語の「ふ」の音と混同しがち 。 | f: 上の前歯を下唇に軽く触れさせ、そこをこすらせて息を出す 。 h: 喉の奥を息がこする感じで発音(喉の奥から出す) 。 | 唇と歯の位置、喉の奥の意識 。 |
この表は、日本人学習者が子音で直面する具体的な問題点を明確にし、その物理的な発音メカニズムを詳細に記述することで、学習者が感覚的に掴みにくい音を、具体的な身体的動作として理解し、実践することを可能にします。ティッシュペーパーテストのような簡易的な自己チェック法を提示することで、独学でも効果的な練習が可能になります。各子音の調音部位や調音方法を併記することで、単なる模倣を超えた音韻構造への理解を促し、応用力を高めることにもつながります。
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